突然だが、ブログを書いてみようと思う。
文字を書きたい。という欲望は常に持ち続けたまま、おおよそ一年もまともに発信をしてこなかった。
理由としてはいくつか挙げられるが、その中でも一番大きいのは「推しの喪失」だ。
去年の3/27に坂本龍一が亡くなり、嵐も復活する兆しが見えない。好きなもので情熱を保っていた私のX(旧Twitter)は、公式からの供給に対する反応で埋まっていたため、供給がなくなると発信機会は失われ、なんの変哲もない日常の投稿でタイムラインを圧迫するよりは……と、投稿しなくなっていった。
そうやって一年たった今、自分の思考力、語彙力の著しい低下を感じている。
今までも、自分の考えを論理的に組み立てて発言できるたちではなかったが、Twitterを通して、自分が日々感じていることをストックすることができており、その時期の投稿を見返すと、今よりも深く自分や周りに目を向け、つぶさに観察をしていた。
「言葉とは、世界を切り取るナイフだ」という言葉をいつしか見たことがある。
自分の考えをより正しく、人々に伝えていくには、語彙力と自分がどのように感じ、どう表すか適切にその都度判断していくことが大切だ。
文章を書くことによって、自分がいま手にしている語彙という武器の少なさと、その武器の使いどころが正確であるか確認できる。武器の選択速度が上昇すれば、おのずと普段の会話でも、正しい日本語で相手に意図を伝えられるようになる。
その練習を今までおろそかにしていたことに危機感を持った。
プラットホームとしてはてなブログのidを取得したのは2019年の3月になる。
2019年といえば、私が大学に進学する時期だ。
この時期の私も ブログという誰にでも見られる場所で、自分なりの感性を磨こうと考えていたのだろうか。
その時の記憶など当たり前に今は失っており、その点においても、早くから自分の考えをどこかにしたため、成長していく様を見れればよかったなあと思うのだ。
今日から始まる何の変哲もない文字の羅列が、いつしかの自分が見返したときに意味のあるものになっていますように。
